銀座4丁目の交差点の一角が重厚な石造の和光のビルです。
このビルが建てられたのは1932年。
江戸時代末期に生まれ、21歳で時計の修理、
販売の服部時計店をはじめたセイコーの創始者、
服部金太郎がビジネスを広げて34歳で買った土地に建っています。
大正時代に建て替えが始まりましたが、
1923年の関東大震災を経たこともあって
出来上がるまで11年もかかりました。
火事にも強いように天然石を使った
ネオルネサンス様式の豪奢な建物は、
完成以来ずっと銀座の発展を見つめてきました。
第二次世界大戦後は
アメリカ軍のPX(Post Exchange)という
売店として使用された歴史を持ちますが、
1952年に接収が解除されて和光となり、
ショーウィンドウのディスプレイが始まりました。
それ以来、季節ごとに変わる芸術的なディスプレイが
銀座を訪れる人たちの楽しみの一つです。
店内はとても洗練されたデパート。
選りすぐりの商品が丁寧に並びます。
銀座にきたら訪れたい特別なデパートです。