赤いレンガにとんがり屋根の交番の上には丸いまち針がついているおとぎの国からやってきたような交番が数寄屋橋交番。
江戸城の外濠が埋め立てられて、明治時代には数寄屋橋自体がなくなりましたが、地名として数寄屋橋が残り、そこに交番ができたのは、明治5年(1972年)のことです。
警視庁ができた明治7年より前のことだそうです。建物は何度か建て替えられていますが、現在の交番は、建築家の山下和正氏のデザインで1982年に建てられたものです。
この交番にまち針のような飾りがついているのには、エピソードがあったそうです。本当は、他のデザインにするつもりだったのですが、プレゼンの時にデザインがまだできていなかったので、仮のデザインとしてのまち針をつけたそうです。
ところが、後からできたデザインに変えようとしたのですが、話がうまく伝っていなかったようで受け付けられず、そのまままち針の形になってしまったということです。
いずれにせよ、素敵な交番であることには変わりないので、まち針でよかったということですね!
参照 警視庁HP 山下和正ウィキペディア